2019/04/12

逆上がりをフジテレビで放映

体力・知力のSOS!?逆上がりができない子ども達を特捜せよ!

『フジテレビジョン 「とくダネ!」特捜部』
司会者:小倉智明(キャスター)笠井信輔(アナウンサー)
佐々木恭子(アナウンサー)
熊谷麻衣子(リポーター)
放映日:平成16年2月20日午前9時27分から約20分

フジテレビジョン「とくダネ!」特捜部の取材スタッフから逆上がりの取材依頼があり、2月13日午前9時から午後5時過ぎまで、一日びっしり逆上がりの取材が行われました。
今回の逆上がりの取材は、単に逆上がりが出来ると云うことではなく、逆上がりを練習することで、大脳の前頭葉に何らかの変化が見られないかを、科学的に実験してみようと企画されたものです。
その為、この道の権威である日本体育大学名誉教授の正木健雄先生と、信州大学教育学部助教授寺沢宏次先生の研究室の学生さんが3名来園され(寺沢先生は学会出席のため欠席)、フジテレビのスタッフを含め大勢の方々による取材となりました。
こども達は年長組のみ、5人づつ約10分間実験に参加しましたが、皆真剣に取り組み取材スタッフ一同を感心させました。正木先生の評価は、めったに見ない素晴らしい子どもたちだと太鼓判を押されました。
逆上がりの実技は年長組の全員と、年中組の希望者がステージ上の鉄棒に挑戦し、ホールが子ども達の声援で割れんばかりに盛り上がり、迫力満点の感動の取材となりました。子ども達は持てる力を出し切り大成功であったと思います。
結果は年長組は95%、年中組も何と62%の子どもが成功し、驚異的な成功率でした。出来る子は空中逆上がりにも挑戦していました。大勢のスタッフは目を丸くしてスゴイ、スゴイの連発でした。

逆上がりの効果は・・・

1月25日に日教組第53次教育研究全国集会が開かれ、逆上がりができないある小学校の報告がありました。

読売新聞でも、小学生の9割の子が、逆上がりが出来ないことを『深刻』と報道。

そこで、この事態を重く受け止めたフジテレビの「とくダネ!特捜部」では、緊急指令として、逆上がりについて特捜しました。

以前までの小学校指導要領には、必修課題として、“鉄棒”“逆上がり”という項目が。
しかし、この項目が現在はありません。

フジテレビが行なったアンケート結果。
「別に逆上がりが出来なくてもよい」
「他のことが出来ればよい」など・・・

では、逆上がりが出来るようになることで、どんな効果があるのでしょうか。
日本体育大学名誉教授の正木先生は「腕を使うことにより、大脳が活性化される」という。
大脳の中でも、前方に位置する『前頭葉』が特に、活性化する。

逆上がりが出来ると、何かが変わる!逆上がりの新事実・・・
go/no-goのテスト
この実験は、ロシアのノーベル賞科学者パブロフが開発したもので、日本では正木先生の研究グループが改良を重ね、専門家は日本体育大学、信州大学、東京理科大学などに、10人程しかいないと言われています。
この実験結果から、子どもの大脳活動の型を次の5つの型に分類します。
不活発型: | 興奮過程も抑制過程も備わっていない、車に例えるとアクセルもブレーキも備わっていない、幼児に多く見られる型です。 |
興奮型: | アクセルだけを備え持ち、黄色では握ってはいけないのに、気がつくと握ってしまっているという特徴を持ちます。 |
抑制型: | 逆に、ブレーキだけを備え持ち、握らなくてはいけない赤ランプの時に握れないといった特徴を持ちます。 |
おっとり型: | アクセルもブレーキも備わっているが、その切り替えが緩慢である型で、実験の第3段階で条件を逆にした時、急に間違いが多くなる特徴を持ちます。 |
活発型: | アクセルもブレーキも備わり、その切り替えも速くほとんど間違いがない型で、大人に多く見られる特徴を持ちます。 |
これまでの研究では、不活発型は幼児に多く見られ、興奮型、抑制型を経て次第に大人に近い活発型へと移行していく傾向にあることがわかっています。
(信州大学教育学部助教授 寺沢宏次)
実験結果


この結果を受けて、正木先生は・・・


逆上がりが出来るようになったことへのインタビュー





取材風景








また、握ってはいけない時もあります。



